5月のアイヌ料理、好評につき満席になりました!
さて、なぜか、このブログのアクセス数が急激に伸びております。
なぜか?それは、なんと!偶然ですが、毎年5月のアイヌ料理に合わせて、
「ゴールデンカムイ」が最終回を迎えるから!でございます。
思えば、最初にアイヌ料理を作ってみたいと思い始めた6年前。
まずは、われらが農文協の「聞き書きアイヌの食事」を購入。
分厚い本を読み進めるも、いったい何が書いてあるのか?何言ってるのか?
全然わからん!
と、途方に暮れていた時に偶然出会ったのが、「ゴールデンカムイ」
当時3巻までしか出ていなかったのですが、
それでも、農文協ではわからなかったことが、本当にわかりやすくて、
日本のマンガ凄い!
そして、最初は何が書いてあるかさっぱりわからなかった「聞き書きアイヌの食事」が
すらすらと頭の中に入ってくるではありませんか!
ゴールデンカムイ様様です。
野田先生!連載お疲れさまでした!
ゴールデンカムイから私のブログにたどり着いた皆様には、
参考までに去年のメニューを添えたいと思います。
メニューに添付した、私にとってアイヌ料理とは何か?
という駄文とともに、読んでいただけたら幸いです。


アイヌ料理の魅力とは何か??
それはちゃんと「自分の命は何の上に立っているか」ということを強く実感できること!
アイヌでは、すべてのものに神が宿る、といより、神そのものだとされています。
熊も、狼も、水も火も、木もぜーんぶ。(一部神でないものもあります)
そして人々は、食べるものも、道具もすべて自然の中で、自ら狩猟採取して、
加工して、調理して、食べたり使ったりする。
(アイヌは交易も得意だったので、交易で手に入れたものも上手に活用していました)
だから、食べるためにはまず、命をいただくところから。
神の命をいただく、というより、これを神としてまたあの世に送り返すという意味合いを持ちます。
食べるために命を絶つことは、その命を神としてあの世に送り返すということ。
そしてそれを感謝して自分の体に入れる。
それが獲って、食べるという営みになります。
アイヌ料理は、最後お皿にのった食事のことを言うのではなく、
この、命を自ら獲って、調理し、食べ、感謝し、神の国に送り返す。
この一連を指して、アイヌ料理というのだと思います。
私がアイヌ料理に惹かれるのは、その力強さや、清々しさや、自然の前での人間の無力さに心を打たれるのではないかと。
元祖のアイヌ料理は、塩と魚や獣の脂、あとは野草類の風味付けくらいしか味付けの要素がなく
色々なおいしいものに慣らされた舌にそのまま美味しいといえるかどうかはかなり疑問。
でも、味だけではない、その料理がここに至るまでのストーリーが何倍もその皿を美味しくさせるのかも。
基本、オープンデーでお出しする食事は特にこの命を自ら獲って、調理し、食べ、感謝し、神の国に送り返す。
という一連の流れを意識しています。
全部の食材をその方法で調達することはまだできていませんが
フォレストガーデンやつながりのある農家さんや猟師さん、のおかげで鴨家キッチンは成り立っています!
ありがとうございます!
最後に、ゴールデンカムイの表紙を開くと、カバーのところにいつも同じ言葉が記されています。
カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム
天から役目なしに降ろされた物はひとつもない
者ではなく物なのが大事。
この世界の中で、人は何ら特別な存在ではないということですね。