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芸術はみなラスコーへ帰れ

鴨家キッチンのトイレの壁に飾ってある絵。

以前は娘が描いたワオキツネザルが飾ってあったのだが、

昨年の春に、当時浜松に住んでいたアーティスト

熊谷隼人君の絵にかけ替えられた。


私は彼の絵がとても好きで、いつか本物をと思っていたので、

この絵が家にやってきたときは本当にうれしかった。

彼の絵のどこが私を揺さぶるのかな?

それはとりもなおさず、彼のprimitiveな感覚につきる。

よくあるヒッピー的なprimitiveな表現とは全く違う、

人が国家や神、貨幣を手にする前に持っていた文化と感性。

宮沢賢治の物語に登場する様々な動物たちの物言いや、

レヴィストロースの「野生の思考」や中沢新一の「対称性人類学」に記された

古代の、もしくは先住民族が持っている文化、思考。


いわゆる数値で測れる、論理的に整合性がとれた、現代社会では常識とされる数々の事柄が、

一笑に付される世界観。

彼という人間とその作品を見ていると、人類は進化しているなと感じる。

国家、神、市場経済を手に入れ、

権力と財力を求め、効率よく市場経済を回し自己を実現していくという、非対称性一辺倒の世界から

世界を自分自身を含めて全体でとらえ、心と世界を無意識下でつなげる対称性の世界との

バイロジックな思考体系を身につけた若者がだんだん増えてきているぞ。

そして、そのような考えに魅力を感じる人が増えてきたから、

ゴールデンカムイやアイヌ文化に今注目が集まっているんだろうなと思う。

その証拠に、私の娘も「対称性の世界」の中にずっと生きていて、

そのバイロジックな生き方を確固たるものにしたくて、札幌の「ウレシパクラブ」でアイヌ文化を学んでいる。

なんか話が抽象的でよくわからないぞ!という方は、

ぜひ鴨家キッチンのトイレで、熊谷隼人氏の作品と出会ってください。

きっと何か感じると思います。

で、最初は黒だったマットを、どうしても納得できず赤に変えました。




我が家のトイレは暗くて洞窟みたいなんですけれども、

ラスコーの壁画のように彼の絵を演出したくて、こんな感じ。

電気つけて写真撮りましたので明るいですが、

ぜひ暗闇でこの絵と対峙してほしいです。

3月のオープンデー コロナの影響でしょうね。まだまだ空席あります

詳しくはこちら

ご予約お待ちしております。








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